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体力と非認知能力を高める 「さんさんキッズプロジェクト」福島県只見町で実施

更新日:2019年4月11日

Everyが提唱する遊学(なかむらmethod)を活用し、2016年から2018年の3年間、福島県只見町子どもたちを対象に、子どもの体力・運動能力低下を防ぎ、体を動かす機会を増やすために、「運動あそびプログラム」を実施しました。

地域の全保育所3箇所でプロジェクトを実施し、只見の町ぐるみで、子どもたちの体力・運動能力を伸ばしながら、心身両面の発育・発達を支援する体制を構築する事業を行ってきました。プロジェクトでは、プレイリーダーを育成するなど、保育士の資質向上を含めた提供環境も整備し、保育サービスの充実もはかるとともに、保護者や地域向け学習会なども重ねてきました。


(図1)


子供達は活動量を図る計測器(活動量計)を装着し、発育・発達の状況を確認できるようにするとともに、町、保育所の先生、保護者で情報を共有し、現状の見える化をします。発育・発達状況から、運動あそびプログラムの改良を検討し、「保育所・家庭・地域」が一体となったよりよい子育て環境の醸成をはかっていきました。

実施した結果、運動能力テストの結果が上昇するとともに、体力がつき病気での欠席が減ったり、転倒などによる些細な怪我も減っています。


(図2)


保護者からは、

「共働きで朝は8時前、夜は17時過ぎまで保育所にお願いしているのが現状です。家で一緒に過ごす時間があまりとれませんので、保育所での体づくりに大変感謝しています」

という声がよせられています。

また「運動あそびプログラム」で期待できるのが、運動能力だけでなく、非認知能力を伸ばすという点です。

「子ども達が考えて遊ぶ姿にも新たな発見があり、なるほど!と学ぶこともあった」

「最初のうちはどうすればよいかという戸惑いがあったが、遊びの中からいろいろに発展させていくことどもたちをみて、運動の中から遊び、遊びが運動につながっていくのだと感じた」

など、保育士から、子供達が主体的に考えて遊ぶ様子の報告があがってきています。またお話を集中して聴けるようになってきたなどの変化もでてきています。

子どもの体力向上、保育士の育成において成果のみえたプロジェクトとなりました。現在、只見町に続き、スポーツ庁の事業で、他の自治体でも実証実験が展開されています。

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